龍とツワブキ

 

島へ島へと

龍とツワブキ

龍が青く澄み切った沖縄の天空にうねるように舞う。糸数城は沖縄本島南部玉城村は沖縄本島南部玉城村糸数集落の東側に位置し、標高180メートル前後の琉球石灰岩の丘上にあります。沖縄のグスクの中でも群を抜く城構え・城壁を持つ城です。築城年代は明らかではありませんが、伝承によると城の東方ににある玉城城の城主・玉城按司の三男・糸数按司によって築かれたとされています。城内及び周辺からは海外交易を物語る中国の古銭、青磁器片、白磁器片、鉄製武具、玉等が出土しており城の構築年代は三山(北山、中山、南山)時代の初期である14世紀頃と推測されています。
城は国指定の史跡で約2万坪もあり、首里城、今帰仁城に次ぐ3番目の規模を誇り、中城、勝連城の2倍近くあります。また指呼の距離にある、とうほうにこんもりと見える玉城城跡とは同じ台地上にあり、連携をとりながら当地を治めていたことも類推できます。
糸数城を特徴づける龍がうねるような城壁には、野面積みと切石積みの両方が用いられ、最も高い所は6メートルほどの切り石積みになっています。城の縄張りはいくつかの郭(曲輪)をもっています。西側から南側は切り立った断崖を利用しその上に低い野面積みの石垣をめぐらし、東側から西側にかけての平地に連絡する部分には高い切り石の石垣を築いています。

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